はじめに
京都の神社仏閣は国際的にも有名であり、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産として17か所が登録されている。世界文化遺産に登録されていない寺社にも素晴らしい景勝地があり、むしろそちらの方が多いくらいだ。大徳寺【だいとくじ】もその一つである。

大徳寺は、京都市北区に位置する禅宗の寺院で、境内には多くの塔頭(小さな寺院)が点在しており、それぞれが独自の魅力を持っている。例えば、高桐院や龍源院には美しい庭園や歴史的建造物がある。
大徳寺
大徳寺【だいとくじ】は、京都市北区紫野大徳寺町にある臨済宗大徳寺派大本山の寺院である。山号を龍宝山【りゅうほうざん】と称し、御本尊は釈迦如来である。
1325年に宗峰妙超(大燈国師)によって開山されたと伝わる。
大徳寺は、京都でも有数の規模を有する禅宗寺院で、近世寺院の雰囲気を残している。境内には仏殿や法堂【はっとう】などの中心伽藍のほか、20か寺を超える塔頭が立ち並ぶ。なお、大徳寺本坊は一般には非公開であり、塔頭も非公開のところが多い。
名 称 | 大徳寺 |
所在地 | 京都市北区紫野大徳寺町53 |
駐車場 | あり(有料) |
Link | 大徳寺│大徳寺 大慈院 |
あとがき
大徳寺の魅力は、私にとっては美しい庭園である。大徳寺の境内には多くの庭園があり、それぞれが独自の美しさを持っている。特に、方丈庭園や大仙院庭園は見応えがあり、訪れる私たちを魅了する。
また、大徳寺は茶道の文化とも深い関わりがある。千利休をはじめとする多くの茶人たちがこの寺院を訪れ、茶の湯の精神を育んできたと伝えられている。
茶聖と称される千利休は、わび茶(草庵の茶)の完成者であり、関白・豊臣秀吉に重用された人物である。しかし、天正17年(1589年)に大徳寺の山門(金毛閣)に二階を増築し、雪駄を履いた利休の像を安置したことから秀吉の怒りを買い、自決の原因になったとも伝えられている。