はじめに
南法華寺(壺坂寺)は、西国三十三所第六番札所の寺院で、奈良県高市郡高取町に位置する。御本尊の千手観音は、眼病に霊験あらたかとされ、多くの参拝者が訪れている。

壺坂寺は、盲目の夫・沢市とその妻・お里の物語である人形浄瑠璃『壺坂霊験記』の舞台としても知られる。
また、清少納言が『枕草子』で「寺は、壺阪、笠置、法輪、・・」と称えていることでも有名な寺院である。
壺坂寺は、多くの歴史的建造物で知られるが、四季折々の美しい景色でも有名である。特に、春の桜の開花時期は一見の価値があると思う。
南法華寺(壺阪寺)
通称、壺坂寺【つぼさかでら】と呼ばれる壷阪山南法華寺は、大宝3年(703年)に法相大徳弁基上人の開基で創建された名刹である。36堂60余坊の大伽藍であった古刹は、4回もの火災で焼失しており、現在の建物は文政10年(1827年)に再建されたものであるという。

三重塔は礼堂と共に、国の重要文化財である。

昭和58年(1983年)に開眼された大観音立像は、インドで制作されたもので、高さ20m、重さ1,200トンもある。

また、平成11年(1999年)に安置された大涅槃石像もインドで制作されたものであり、全長が8mである。

平成19年に開眼された大釈迦如来石像もインドで制作されたものであり、総高が15m(身丈10m 台座5m)である。

壺坂寺は、四季折々の美しい景色で知られるが、特に春の桜の開花期は素晴らしい景観で私たちを楽しませてくれる。桜と石造仏のコラボは「桜大仏」と呼ばれ、参拝者に人気がある。
名 称 | 壺阪山・南法華寺(壺阪寺) |
御本尊 | 千手観音菩薩 |
所在地 | 奈良県高市郡高取町壷阪3 |
駐車場 | あり(有料) |
Link | 壷阪寺(南法華寺) |
あとがき
壷阪寺の魅力の一つは、四季折々の花々と景色である。春には桜が咲き誇り、夏には紫陽花(アジサイ)やラベンダーを見ることができる。秋には紅葉が美しく、冬は雪景色が楽しめるという。
また、壷阪寺には三重塔や禮堂など歴史的価値のある建造物が多く存在し、国の重要文化財にも指定されている建物も多くある。
壺坂寺は、インドとの国際交流があることでも知られる。特に、1960年代からインドでのハンセン病患者救済事業に協力し、現地の学校運営助成や奨学金事業などを展開しているという。
壺坂寺は、自然と歴史が調和した素晴らしい場所であるだけでなく、私たちに新しい発見の機会を与え、いろいろなことを考えさせてくれる寺でもある。