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  • 神戸市街地から六甲山へ──気楽に楽しめる定番スポット

    目次
    はじめに
    六甲山へのアクセス
    六甲山ガーデンテラス
    自然体感展望台 六甲枝垂れ
    六甲山アスレチックパークGREENIA
    六甲高山植物園
    ROKKO森の音ミュージアム
    六甲山山頂
    神戸市立六甲山牧場
    六甲山から有馬温泉へ
    摩耶山・掬星台
    神戸市立森林植物園
    再度公園
    大龍寺
    あとがき

    はじめに

    六甲山(標高931m)は、神戸の北側に連なる六甲山系の中心的な山であり、 街から見上げればすぐにその稜線が目に入る、まさに 「神戸の天然のランドマーク」 といえる存在である。 神戸の街中で道に迷ったときは、山側──つまり六甲山の方向を探せば北がわかる。それほど、この山は神戸の暮らしと深く結びついている。

    街のすぐ背後にそびえる六甲山は、 都会の喧騒からほんの少し離れるだけで、 まったく違う空気と静けさを味わえる場所である。 山上からは神戸港や大阪湾を一望でき、 昼の爽やかな景色はもちろん、 夜には街の灯りが海へと溶けていくような美しい夜景が広がる。

    六甲山の魅力は、「遠くの山へ出かける」というより、街からふと“ひと足”伸ばすだけで自然に包まれることができる という気軽さにある。 神戸市街地からのアクセスも良く、 半日でも十分に楽しめるのが六甲山の大きな特徴だ。

    本稿では、神戸市街地から気楽に向かえる六甲山の定番スポットを紹介したい。 街から山へ──その移ろいを感じるだけで、 心がゆっくり整っていくはずである。

    自然体感展望台 六甲枝垂れ

    六甲山へのアクセス

    ──気楽さが旅の魅力

    六甲山の魅力のひとつは、アクセスの気軽さである。 三宮から市バスとケーブルカーを使えば、 街の中心からわずか40分ほどで山の上へたどり着くことができる。勿論、車で行くこともできる。

    三宮から市バスで「六甲ケーブル下駅」へ

    利用路線:神戸市バス 16系統(阪急六甲行き)

    • 乗車場所:三宮駅前(神戸市役所前付近)
      バス停はわかりやすく、案内板も整備されている。
    • 降車場所:六甲ケーブル下駅
      終点のひとつ手前。バスを降りるとすぐ目の前にケーブルカー駅舎が見える。
    • 所要時間:およそ25〜30分
      市街地から住宅街を抜けていくルートで、移動の変化が楽しい区間である。

    六甲ケーブルで山上へ

    利用路線:六甲ケーブル(六甲ケーブル下駅 → 六甲山上駅)

    • 所要時間:10分ほど
      ケーブルカーはゆっくりと山を登り、 神戸の街並みが少しずつ遠ざかる様子が美しい区間である。
    • 車内の特徴:座席が多く、揺れも少ないため私たちシニア世代にも安心。 途中の景色がよく見えるよう大きな窓が設けられている。

    山上駅から各スポットへ

    六甲山上駅は六甲山観光の中心で、 ガーデンテラス・オルゴールミュージアム・植物園などへ向かう 山上バス(六甲山上バス)が発着している。

    • ガーデンテラスまで:バスで約10分
    • 高山植物園まで:バスで約10分

    山上バスは本数も多く、乗り場もわかりやすいので安心です。


    六甲ケーブル

    六甲ケーブルは、昭和7年(1932年)開業の歴史あるケーブルカーである。2両連結の車両はレトロな外観で、下側の車両はオープンスタイルの展望車となっている。

    名 称六甲ケーブル
    所在地兵庫県神戸市灘区高羽西山8-2
    駐車場あり(無料)
    公共交通機関JR「六甲道駅」から神戸市バス16系統・六甲ケーブル下行きに乗車(約10分)し、終点下車すぐ
    Link六甲ケーブル | 六甲ケーブル情報
    六甲ケーブル – Feel KOBE 神戸公式観光サイト

    六甲山ガーデンテラス

    ──街と海を見渡す展望の名所

    六甲山の定番スポットといえば、まずは六甲ガーデンテラス。 ここから眺める神戸の街と海は、何度見ても新鮮である。

    港の向こうに広がる大阪湾、 その手前に広がる街のグリッド、 そして自分が立っている山の静けさ。 三つの風景が重なり合い、神戸らしい立体感を生み出している。

    展望台に立ち、ただ景色を眺める時間は、 旅の中でも特に贅沢なひとときである。 カフェで温かい飲み物を片手に、ゆっくりと風を感じるのも良い。

    六甲ガーデンテラス周辺の風景(展望台から撮影)

    六甲ガーデンテラスは、六甲山の山頂付近に位置する展望複合施設で、展望スペース「見晴らしの塔」からは明石海峡、大阪平野や関西国際空港などをはじめ和歌山から四国までワイドに広がる大パノラマの絶景を一望できる。

    六甲ガーデンテラスからの眺望

    複数の飲食店舗とショップが併設され、季節のグルメやショッピングも楽しめる。欧風の町並みを思わせる敷地内には、カフェやおしゃれな雑貨ショップがあるので女性からの人気が高い。

    六甲ガーデンテラス

    日が沈めば、「1000万ドルの夜景」で知られる神戸市街の夜景を眼下に楽しむことができる。六甲山ガーデンテラスから眺める夜景は、 神戸という街が持つ立体的な美しさを、 もっとも鮮やかに感じられる瞬間である。

    日が沈み、空がゆっくりと群青へと変わるころ、 街の灯りがひとつ、またひとつと点り始める。 その光が海面に柔らかく反射し、 港町ならではの奥行きある夜景が広がっていく。

    眼下には神戸港、ポートアイランド、三宮の街並み、 その向こうには大阪湾の光の帯が静かに伸び、 まるで街と海がひとつの風景として溶け合っているようである。

    神戸市街の夜景

    六甲山の高みに立つと、街の喧騒は遠く、風の音だけがそっと耳に届く。その静けさの中で眺める夜景は、ただ美しいだけでなく、どこか心を整えてくれるような深い安らぎがある。

    展望台のベンチに腰掛けて、温かい飲み物を片手にゆっくりと眺める時間は、旅の中でも特に贅沢なひとときである。 六甲山ガーデンテラスの夜景は、「見る」というよりも、 静かに“感じる”夜景 と言いたくなるほどの美しさがある。

    神戸市街の夜景

    神戸を訪れたなら、 ぜひ一度、この高みからの夜景を味わってみてほしい。街と海と空が重なり合うその光景は、きっと心に長く残る風景となるはずだ。

    名 称六甲山ガーデンテラス
    所在地兵庫県神戸市灘区六甲山町五介山1877-9
    駐車場あり(有料)
    公共交通機関六甲山上バスで「六甲ガーデンテラス」下車
    Link六甲ガーデンテラス・ 自然体感展望台 六甲枝垂れ

    自然体感展望台 六甲枝垂れ

    ──光と風がつくる、六甲山の静かなアート

    六甲山ガーデンテラスのすぐ近くの丘の上に佇む「自然体感展望台 六甲枝垂れ」は、 建築家・三分一博志によって設計された、 “自然を感じるための展望台”として知られており、今では六甲山のランドマークとなっている。

    自然体感展望台 六甲枝垂れ

    外観は、枝を垂らした大きな樹木のような姿。 木組みが幾重にも重なり、 六甲山の風や光をそのまま受け止めるように設計されている。 建物というより、自然の中にそっと置かれた“呼吸するオブジェ”といった印象である。

    自然体感展望台 六甲枝垂れ幹と枝(?)

    内部に足を踏み入れると、 木の香りと柔らかな光が静かに迎えてくれる。 壁や天井の隙間から差し込む光は時間とともに表情を変え、 風が吹くたびに空気の流れが肌に触れる。まさに「自然を体感する展望台」という名の通り、 建物そのものが自然の一部として存在している。

    内部の階段を降りて行った先にあるのが風室【ふうしつ】の床面にある円形の融氷水盤【ゆうひょうすいばん】である。風紋や水紋が観測できるという。

    展望台の中央には、六甲山の冷気を利用した“自然の冷房装置”があり、 夏でもひんやりとした空気が漂う。 冬には逆に、木組みが温かい空気を包み込むように働き、 季節ごとの自然の変化をそのまま感じられる仕組みになっている。

    神戸市街と大阪平野

    展望スペースからは、 神戸の街並み、港、そして大阪湾まで見渡すことができ、 昼は爽やかな風景、夕暮れは群青の空と街の灯りが重なる美しい時間が広がる。

    自然体感展望台 六甲枝垂れ

    明石海峡から大阪平野までの大パノラマの景色が望めるほか、六甲山の四季折々の自然を体感できるような試みがなされている。

    自然体感展望台 六甲枝垂れ

    六甲枝垂れは、ただ景色を見る場所ではなく、 光・風・温度・音──自然のすべてを静かに味わう場所 と言える。

    自然体感展望台 六甲枝垂れ

    LED照明を使って四季を表現するライトアップイベントも人気であり、このあたりの夜景をより幻想的で美しいものにしている。

    自然体感展望台 六甲枝垂れ

    六甲山を訪れたなら、 ぜひ一度、この“自然と建築が溶け合う展望台”に立ち寄ってほしい。風が通り抜ける音、木組みに落ちる光の影、 そして高みから眺める神戸の風景は、 旅の中でも特に心に残るひとときとなるはずである。

    名 称自然体感展望台 六甲枝垂れ
    所在地兵庫県神戸市灘区六甲山町五介山1877-9
    駐車場あり(有料)
    Link自然体感展望台 六甲枝垂れ

    六甲山アスレチックパークGREENIA

    六甲山アスレチックパークGREENIAは、以前は「六甲山カンツリーハウス」として営業していた施設で、2021年4月にリニューアルされた。冬季は人工雪のスキー場「六甲山スノーパーク」として営業している。

    六甲山アスレチックパークGREENIA(六甲山ガーデンテラスから撮影)

    「山、空、水辺。すべてが舞台の冒険王国」をテーマに合計164ポイントのアスレチックで遊べる。

    名 称六甲山アスレチックパークGREENIA
    所在地兵庫県神戸市灘区六甲山町北六甲4512-98
    駐車場あり(有料)
    Link【日本最大級】六甲山アスレチックパークGREENIA

    六甲高山植物園

    ──季節の移ろいを感じる散策路

    六甲山の自然をもっと近くで感じたいなら、 六甲高山植物園の散策が最適である。街の近くにありながら、 ここには山ならではの静けさと清涼感がある。 自然の中で深呼吸をするだけで、心が軽くなるようである。

    季節ごとに咲く花々が迎えてくれ、 歩くたびに色や香りが変わっていく。 散策路は歩きやすく整備されており、 ところどころにベンチが置かれているので、 無理なく自分のペースで楽しめる。

    六甲高山植物園

    六甲高山植物園は、標高865mの六甲山頂付近に位置し、北海道南部に相当する冷涼な気候を生かして、世界の高山植物や寒冷地植物、六甲自生植物、山野草など約1,500種の植物を野生に近い状態で栽培している植物園である。

    植物園内はロックガーデンや樹林区、湿生植物区、高茎草原といったゾーンに分かれており、それぞれの環境に適した植物が野生に近い状態で栽培されている。

    雪解けを待って咲き始める花々や、鮮やかな木々の新緑、赤や黄色に色づいた紅葉など、四季折々の景色を楽しめる。山に登らなくても高山植物に会える場所であり、私のお気に入りの場所の一つである。

    名 称六甲高山植物園
    所在地兵庫県神戸市灘区六甲山町北六甲4512-150
    駐車場あり(無料)
    公共交通機関六甲山上バスで約10分、「高山植物園前」下車、徒歩3分
    Link六甲高山植物園 | 神戸・六甲山 公式おでかけサイト
    六甲高山植物園 – Feel KOBE 神戸公式観光サイト

    六甲高山植物園で見れる高山植物

    六甲高山植物園には何度か行っているが、デジタル画像があまり残っていない。写真を撮ることよりも珍しい高山植物を探すことに夢中になっていたためだろうと思う。ごく一部であるが写真を掲載する。

    花が咲き終わった後のチングルマ
    花後の形が子供の風車「稚児車(ちごくるま)」に似ていることが名の由来とされる
    レブンソウ
    オニユリの一種
    セイヨウウスユキソウエーデルワイス
    コマクサ
    シチダンカ
    六甲山で再発見された幻の八重咲きのヤマアジサイ(開花時期:6~7月

    ニッコウキスゲ は、百合のようなラッパ状の花弁はつけるが、ユリ科ユリ属の植物ではなく、ユリ科ワスレグサ属の植物であるという。

    ニッコウキスゲ(六甲高山植物園で撮影)

    直径7センチ程度の花弁で、黄橙色をしている。朝開いて夕方にはしぼむ不思議な花である。私は、車山高原に咲くニッコウキスゲの群落が好きだ。恩師と散策した遠い昔の若かりし日のことが思い出されるからである。

    六甲高山植物園ニッコウキスゲの群落

    ツバメオモトは、ユリ科ツバメオモト属の多年草である。実は直径約1cmほどの球形で、瑠璃色から熟した後に藍黒色になる。葉にはフラボノイド成分が含まれ、果皮にはアントシアニンが含まれる。

    ツバメオモト
    ツバメオモト

    和名の由来は、葉がオモトに似て、花弁がツバメが飛ぶ姿に似ているからと言われているが、諸説があり、明確ではない。

    ヤマホタルブクロ
    ヤマホタルブクロ

    ROKKO森の音ミュージアム

    ──音の余白を楽しむ場所

    ROKKO森の音ミュージアムは、アンティーク・オルゴールなどをコレクションにした博物館「六甲山オルゴールミュージアム」を前身としており、2021年にリニューアルオープンした施設である。

    巨大なオルゴール自動演奏楽器

    前博物館から引き継がれたオルゴールなどの自動演奏楽器は、19世紀後半~20世紀初頭のヨーロッパやアメリカのものが中心で、コンサートルームでは実際の音色を聴くことができる。

    人形も踊りだす巨大なオルゴール自動演奏楽器

    館内に入ると、オルゴールの柔らかな音色が響き、 山の空気と溶け合うように広がっていく。 大きな音ではなく、耳を澄ませて聴くような繊細な響き。 その“余白”が、旅のリズムをゆっくり整えてくれる。展示を眺めながら、「音にも旅があるのだ」とふと思う瞬間がある。私たちシニア世代にも心地よい、静かな鑑賞の時間である。

    名 称ROKKO森の音ミュージアム
    所在地兵庫県神戸市灘区六甲山町北六甲4512-145
    駐車場あり(無料)
    公共交通機関六甲山上バスで「ミュージアム前」下車、徒歩約1分
    LinkROKKO森の音ミュージアム – 神戸公式観光サイト

    六甲山山頂

    ──街と海を包み込む静かな高み

    六甲山の山頂に立つと、 神戸という街が、まるでひとつの風景として静かに広がって見えてくる。 街の喧騒は遠く、海の青さはより深く、 そして山の空気はどこか凛としていて、心をそっと整えてくれる。山頂は「特別な絶景」というより、 街と自然が穏やかに寄り添う“神戸らしい高み”である。

    六甲山標高931m頂上にて

    率直に言って、山頂からの眺望は期待したほどではない。しかし、風が吹くたびに、街の気配が少しずつ遠ざかり、 代わりに山の静けさが胸の奥へと染み込んでいく。 その感覚は、六甲山ならではのものである。

    山頂には小さな広場や散策路があり、 短い距離でも自然の気配を感じながら歩くことができる。 街の近くにありながら、 ここには「山の時間」が確かに存在している。六甲山の旅の締めくくりとして、 山頂で静かに風を受けるひとときは、 心にやさしい余韻を残してくれる。

    六甲山頂上からの眺望

    神戸市立六甲山牧場

    六甲山牧場では、広い芝生と動物たちの穏やかな姿が迎えてくれ、
    ゆったりとした時間が流れている。

    六甲山牧場は、六甲山上に125.8ヘクタールもの広大な敷地を持つ神戸市立の観光牧場である。スイスの山岳牧場をコンセプトに作られた牧場で、11種160匹余りの羊が放牧されている。

    牧場内では、牧場のシンボルである羊たちがゆったりと過ごしているが、牧羊犬による「羊の追い込みショー」もあって楽しい。

    羊のほかにも、ヤギ、馬、乳牛、牧羊犬、ウサギ、アヒルなどの動物も飼育されている。羊、ヤギやウサギへのエサやりや小牛へのミルクやりなどで、動物たちとふれあいと心が癒やされる。

    併設されているチーズ工場「六甲山 Q・B・B チーズ館」では、しぼりたての牛乳から神戸チーズをつくる製造工程が見学できるほか、チーズなど乳製品の手作り体験ができる。レストランではフレッシュチーズを用いた料理を食べることもできる。

    名 称神戸市立六甲山牧場
    所在地兵庫県神戸市灘区六甲山町中一里山1-1
    駐車場あり(有料)
    公共交通機関六甲山上駅からスカイシャトルバスで約15分
    Link開放空間 ゆめまきば 六甲山牧場

    六甲山から有馬温泉へ

    六甲有馬ロープウェイを使えば、有馬温泉へと抜ける“気楽な延長旅”も可能である。体力や時間に合わせて選べる柔らかい旅の形であろ。

    六甲有馬ロープウェイは、六甲山頂駅と有馬温泉駅をおよそ12分で結ぶロープウェイで、特徴は、展望シートを低く設置し、窓を大きくしているので六甲山の高さと谷の深さをよりスリルに感じることができる。高所が苦手な私には迷惑な話だが、妻は大変満足していた。

    眼下に見える六甲山の雄大な自然は圧巻で、特に秋の紅葉時は写真撮影に適している。

    名 称六甲有馬ロープウェイ
    所在地兵庫県神戸市灘区六甲山町北六甲4512-336
    駐車場あり(無料)
    公共交通機関六甲ケーブル「山上駅」で六甲山上バスに乗り換えて13分、六甲山頂駅下車すぐ
    Link六甲有馬ロープウェー – 六甲・まや空中散歩

    摩耶山・掬星台

    摩耶山【まやさん】(標高702m)は、六甲山系のほぼ中央に位置する山で、山麓から山上まではケーブルカーとロープウェイの「まやビューライン」で行くことができる。

    摩耶山頂近くにある展望広場・掬星台【きくせいだい】(標高約690m)は、日本三大夜景に数えられるほどの夜景スポットである。「掬星台」という名の由来は「星が手で掬【すく】えるほど身近に見える展望台」という意味であるらしい。

    日没から空が青く染まり、神戸の街に明かりが灯り始める頃からが見頃となる。眼下の神戸市街の夜景は勿論、東側の大阪方面の夜景も素晴らしい。空気が澄む冬場なら、関西国際空港まで見渡せる。

    地面が青く浮かび上がる遊歩道「摩耶きらきら小径」もロマンチックで若いカップルに人気のスポットとなっている。

    標高が比較的高いため、年間を通して昼間でも涼しい風が吹き抜ける。夜間は特に気温が下がるので服装には注意して出かける必要がある。

    名 称摩耶山・掬星台
    所在地神戸市灘区摩耶山町2-2
    駐車場あり(有料)天上寺前駐車場
    公共交通機関JR「三ノ宮駅」・「六甲道駅」または阪急「六甲駅」より市バス18系統に乗車、終点にて下車。
    摩耶ケーブル「虹の駅」より
    摩耶ロープウェイ乗り換え「星の駅」下車
    Link摩耶山 掬星台 – Feel KOBE 神戸公式観光サイト

    神戸市立森林植物園

    六甲山の北側に広がる神戸市立森林植物園は、 広大な森と季節の花々が静かに迎えてくれる、六甲山でも屈指の癒やしのスポットである。 総面積が142.6 haという日本最大規模の広大な植物園である。

    六甲山の自然を最大限に活用し、生きた植物本来の姿を樹林として見ることができる。園内には、約1,200種(うち約500種は外国産)もの木本植物が植栽されている。

    特徴は、北アメリカ産樹林区、ヨーロッパ産樹林区、アジア産樹林区、日本産樹林区(北日本区・照葉樹林区・日本針葉樹林区)といった原産地別に、ゾーンに分かれて自然に近い形で植栽されている点である。

    あじさいのほかにも紅葉、しゃくなげなど四季折々の植物を楽しむことができる。秋には、ハナノキ、イロハモミジ、ハゼノキ、メタセコイアなどが一斉に色づき、38種約3千本もの色とりどりの紅葉が園内を彩る。

    名 称神戸市立森林植物園
    所在地兵庫県神戸市北区山田町上谷上字長尾
    Link神戸市立森林植物園
    神戸市:神戸市立森林植物園

    神戸市立森林植物園あじさい園

    あじさい園には六甲山の幻の花といわれたシチダンカをはじめ25種350品種アジサイ(紫陽花)約5万株も植栽されているという。国内有数のアジサイの名所といわれる所以である。

    25種350品種もの多種多様なアジサイがあるだけにどの部分のどこがどのように異なっているのかを判別することは素人には容易ではない。しかし、アジサイがこんなにも個性豊かな植物だということが理解でき、アジサイに興味をもつことができたのはあじさい園のおかげである。

    神戸市立森林植物園あじさい園 ヨーロッパで品種改良されたセイヨウアジサイ

    神戸市立森林植物園長谷池

    神戸市立森林植物園の中心に位置する長谷池(ながたにいけ) は、 森の風景をやわらかく映し込む、植物園の象徴ともいえる存在である。

    神戸市立森林植物園長谷池

    池のほとりに立つと、 水面には周囲の木々が静かに影を落とし、 風が吹くたびにその影がゆっくり揺れる。 鳥の声、葉ずれの音、そして水面のさざ波── どれも控えめで、心をそっと整えてくれる。

    春には新緑が池を包み、初夏には睡蓮が白い花を咲かせ、秋には紅葉が水面を染める。季節ごとにまったく違う表情を見せるため、訪れるたびに新しい風景に出会えるのが長谷池の魅力である。

    神戸市立森林植物園長谷池

    神戸市立森林植物園国際親善の森

    神戸市との姉妹・友好都市提携を記念して、それぞれの国原産の樹木を植栽し、建物を添えて演出したエリアがある。

    • リガの森
    • ブリスベーの森
    • シアトルの森
    • 天津の森、など

    シアトルの森

    1972年に神戸・シアトル姉妹都市連携15周年を記念して造られたエリア。面積約2.5haの敷地に北アメリカ原産の約40数種類の樹木が植栽されている。六甲山にシアトルの美しい自然の景色が広がる。

    シアトルの森

    天津の森

    天津の森には天津市から友好交流事業の一環として送られた依留邸がある。「依留」とは友情が厚い事を意味しているとのことだ。

    天津の森・依留邸
    清代の古典的な宮殿造営方式にのっとり、天津営林管理局の技術団によって建設。
    内部には三国志や西遊記などを題材にして色鮮やかな水彩画が描かれている。

    再度公園

    再度山【ふたたびさん】は、六甲山や摩耶山と共に六甲山系をなす山である。弘法大師・空海がここで修業し、唐に渡り、帰朝後に再び登ったことからこの名がついたと伝わる。

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    再度公園・修法ヶ原池

    再度公園【ふたたびこうえん】は、再度山頂上の北に位置する都市公園である。国指定の名勝でもあり、瀬戸内海国立公園に属する。

    再度公園・修法ヶ原池

    公園内にある修法ヶ原池の畔は六甲山屈指の紅葉の名所として知られ、シーズンになると混雑するが、普段は市民の憩いの場となっている。

    再度公園・修法ヶ原池

    再度公園の紅葉の魅力は、 派手さではなく「自然のままの美しさ」にある。 整備された庭園のような華やかさではなく、 山の斜面に寄り添うように広がる木々が、 季節の移ろいをそのまま見せてくれる。

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    再度公園・修法ヶ原池

    園内にはゆるやかな散策路が続き、歩くたびに色づいた木々の表情が変わる。池のほとりでは、水面に映る紅葉が揺れ、まるで絵画のような静かな風景が広がる。ベンチに腰掛けて眺めているだけでも、時間がゆっくりと流れていくのを感じられる。

    名 称再度公園
    所在地兵庫県神戸市北区山田町下谷上中一里山4-1
    駐車場あり(無料)
    Link神戸市:再度公園

    大龍寺

    大龍寺【だいりゅうじ】は、768年に和気清麻呂が開いたと伝えられる古刹である。行基作の如意輪観音像(重要文化財)が安置されている。奥の院には弘法大師・空海像(木造)が安置されているという。

    名 称大龍寺
    所在地兵庫県神戸市中央区再度山1-3
    駐車場あり(無料)
    Link神戸の古刹、再度山 大龍寺

    あとがき

    神戸市街地から少し足を伸ばすだけで、 六甲山には静けさと自然が広がっている。

    街の近くにある山だからこそ、 気楽に訪れ、無理なく楽しめる。 そして、街と山の距離が近い神戸ならではの旅が生まれる。

    次に訪れるときは、季節を変えて歩いてみるのも良い。六甲山は、その時々の表情で、また新しい旅を見せてくれる場所である。