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黄金に染まる伊賀の国の晩秋:霊山寺の大イチョウを訪ねて

はじめて

伊賀の山あいに、ひっそりと佇む古刹・霊山寺【れいざんじ】。その境内にそびえる一本の大イチョウが、晩秋になるとまばゆい黄金色に染まり、訪れる人々の心を静かに揺さぶる。

この大イチョウは、非常に珍しい品種のオハツキイチョウであり、1996年に三重県の天然記念物にも指定されている。

今回もこのオハツキイチョウの黄葉を求めて、霊山寺を訪ねてきた。

霊山寺とは?

霊山寺は、霊山(標高765m)の麓にある歴史あるお寺である。伝承によれば、嵯峨天皇の勅命により伝教大師・最澄が開いたとされ、かつては霊山山頂に広大な伽藍を構えていたと伝えられている。

また、源頼朝が幼少期に助命祈願を受けた寺院としても知られ、後に征夷大将軍となった頼朝が感謝の意を込めて大鐘や伽藍を寄進したという逸話も残っている。

霊山寺の境内にはサクラの樹木が多く植栽されており、桜の名所となっているようだ。毎年4月中旬には霊山寺の境内にて「さくら祭り」が開催されているという。

名 称霊山寺
所在地三重県伊賀市下柘植3252
駐車場あり(無料)
Link霊山寺 | 観光三重

オハツキイチョウの神秘

霊山寺のシンボルともいえるのが、境内にそびえるオハツキイチョウの巨樹である。この木は、「葉の上に実を結ぶ」という珍しい特徴を持つイチョウの変種であり、学術的にも非常に貴重な存在とされている。

霊山寺の大イチョウ(オハツキイチョウ)の樹高は約32mで、幹周りは約4.3mもある巨樹である。

晩秋になると、その大きな枝いっぱいに広がる葉が黄金色に染まり、まるで天から光が降り注ぐような幻想的な風景をつくり出す。足元には無数の銀杏が散りばめられ、自然が織りなす金色の絨毯が広がる。

霊山寺は、霊山への登山道の起点にもなっていて、紅葉狩りとあわせて軽いハイキングも楽しめる。境内には石仏群や文化財も点在し、歴史と自然を同時に味わえるのが魅力である。

見頃は、例年11月中旬〜下旬である。


あとがき

霊山寺の大イチョウは、ただの紅葉スポットではない。歴史の記憶と自然の神秘が重なり合う、伊賀の隠れた宝物と言えよう。その黄金の葉が風に舞うたびに、まるで過去と現在が静かに語り合っているような気がする。

晩秋の伊賀を訪れるなら、ぜひこの神秘的な場所で、心を澄ませるひとときを過ごしてみてほしい


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